続・打ち上げは盛大に

行き慣れた京都に来た。再び静養するために。少し雪が舞って地元の人は寒い寒いと言っていたけれど、水戸の方が断然寒いわ。

ホテル的にはバレンタインデーでもなくて、もう雛祭りなのね。さすがに京都らしい。

十割そば大盛り(天盛り付き)

部屋でしばし午睡後、近くのラーメン魁力屋で呑み始めた。こういうのもありだよな。今までよくやったよ、おれ。
締めのラーメンを食べてホテルに戻ろうと歩いていたら、怪しげな地下へのお誘いが……。
「この店なにかありそうだ」っていうインスピレーション。人生経験上、それは基本的に信じた方が正しいと思っている。
その店の名はバー・ノスタルジア。
文学通の間では超有名店。森見登美彦の『有頂天家族』シリーズに出てくるバー朱硝子のモデルだった。とはいえ、ここ十数年も小説を忌避し続けてきた国語教師にとっては、なんのことやらわからない。
とにかく階段を下りよう。
居心地いい空間。スタッフに促されて注文。

八朔のジントニック
青リンゴと日本酒のカクテル

「京都らしいカクテルください」と言って、オーナーに作ってもらったカクテル。酒器がお見事。もちろん中身も。
ひとり呑みのときは、バーカウンターの末席は特等席だと思っている。店全体の雰囲気を感じ取れるし、気を遣わずに静かに呑めるからだ。
しつらえも素敵。あまりに居心地がよくて、翌日も早い時間から訪問してしまった。

ブルーチーズのカルボナーラ
グレンモーレンジ・オリジナル10年

先週、泊まり呑みして感じたことがある。
夜の街の彷徨が大好きなんだけど、店の看板が全く見えなくなった。
眼鏡を掛けるけれど、マスクですぐ曇る。
だから、インスピレーションが来ない。
ふらっと立ち寄る店が決まらない。
先週はくたびれるほど歩き回って、結局平凡な居酒屋で諦めた。

新鮮味ゼロだ。
これではいつか「知っている」店で安心してしまうようになるだろう。
せっかく旅に出ても、「冒険」や「挑戦」や「わくわく・どきどき」が減っていく。

老いるってこういうことなのか?
まだよくわからないな。
わかりたくもない。
衰えているのは認めるさ。
それは確かなのだから。
でも、諦めるべきなのか、抵抗するべきなのか。

まあもうちょい、考えてみるか。